歌詞に悩む人達へ

「歌詞に悩んだら馴染みのあるものに回帰せよ」これは昔から私が持っている、持論です。

そもそも国語教科書で習った古い言葉は、教科書作った偉い先生たちが「やっべー!めっちゃこの文センスあるわ~みんな知っとかないとガチでやっべよ~」って感じww(言い回しは置いといて)で載せたのは間違えないと思います。子供の時はテストとの闘いだったので意味まで知ろうとは思わなかったし経験が少ないから、何言っているかりませんでしたが、大人になって改めて昔、習った文と向き合う。枕草子の春はあけぼの…訳しているの貼り付けさせていただきます。

 

春は明け方が良い。日が昇るにつれてだんだんと白くなる、その山の辺りの空が少し明るくなって、紫がかっている雲が長くたなびいている様子が良い。 

夏は夜が良い。月が出ている夜はもちろんのこと、(月が出ていない)闇夜もまた、蛍が多く飛び交っている様子も良い。また(たくさんではなくて)、蛍の一匹や二匹が、かすかに光って飛んでいるのも良い。雨が降るのもおもむきがあって良い。 

秋は夕暮れが良い。夕日が差し込んで、山の端がとても近くなっているときに、烏が寝床へ帰ろうとして、三羽四羽、二羽三羽と飛び急いでいる様子さえしみじみと感じる。ましてや雁などが隊列を組んで飛んでいるのが、(遠くに)大変小さく見えるのは、とてもおもむきがあって良い。日が落ちてから聞こえてくる、風の音や虫の鳴く音などは、言うまでもなくすばらしい。 

冬は早朝が良い。雪が降っている朝は言うまでもなく、霜が降りて辺り一面が白くなっているときも、またそうでなくてもとても寒いときに、火などを(台所で)急いでおこして、(部屋の)炭びつまで持っていく様子も、たいそう冬にふさわしい。昼になって暖かくなると、火桶に入った炭火が白く灰っぽくなっているのはよくない

 

嗚呼~!とっても綺麗です。そして「そうそう分かる!」ってなります!日本の美しさがよく感じられます。問題①()埋めなさい。ではない古文に魅かれると自分の心から新たな言葉が生まれ、歌詞となります。


詩は馴染みのない新しい言葉を探そうとして迷走しがちになります。

国語で習って、なんとなく印象に残っている言葉を紐解くと自分らしい言葉が見つかるかもです。

真のオリジナルはどうであれ、自分の中にしかないと思います。