「私は息子に守られていたのだ」と気づいたエピソード

昨日の夜の事です。片付けた部屋が子供達が遊んだせいで、汚い部屋になっておりました。

「コラ~!ゴミが散らかっているでしょ!きれいにしてよ!もう!(怒)」

私が怒鳴ります。すると息子は「は~い。わ~か~り~ま~し~た~」

ご機嫌ナナメのせいか、いつもより反抗的な態度で応戦です。

「なんで散らかすと~」

「散らかしてないよ~だ~」

「早く片付けて!」

小声で「もう!めんどくさいな~」

いつもでしたら、ここら辺で、「お尻ペンペンするよ~」と脅すのですが、今回はいつもと違うパターンにして見ました。 

「あ~もう分かった!もうパパは要らないんだね!

お外に行ってオバケの所に行きます!」

急いで玄関に行って靴を履いていると・・

息子が「もう わかった、分かった。僕が悪かったよ~」

「もう いい!パパはオバケに食べられちゃうんだ~(T_T)」と私は泣きマネをします。

息子は、「大丈夫、大丈夫オバケなんていないから」と言った瞬間、私のいたずら心が発動!

 

私は自分の足を玄関のドア下にくっ付けて・・

「うあああ~オバケに引っ張られている~」

息子は血相を変え、私が向こう側に連れて行かれないように、必死に私の腕を捕まえます。私は「もうダメだ~助けて~」言うと「大丈夫!」と小さい声で息子が言います。小さい体で力一杯、私を引っ張ります。

「悲しいけど、もうパパはダメだ~さよならになっちゃうね~」まだ、息子は泣いていません。

「今までありがとう。パパはとっても幸せだったよ!

パパの代わりにみんなを守って・・・・・・・ギャー~~」

「イヤだー イヤだー パパ、行かないで!」 

顔を真っ赤にして、さらに力一杯 私の腕にしがみつき、号泣する息子の姿がありました。

 

やりすぎに気づいた私は、くっ付けていた足をドアから離し、

「はぁはぁ、オバケが何処かへ行ったよー!助けてくれてありがとう!」息子が勝利宣言!「よっしゃー!俺がやっつけたバイ!」「どうやって、やっつけたの?」私が息子に聞くと、

「オバケを半分に折り曲げて、ポイってしたとバイ!」

 

そんなこんなで一段落して、子供達が眠りにつき、私はいつものように深夜くつろいでいた時、私にとって大事な事実に気づいたのです。

「私は息子に守られていたのだ」と・・・

私は「オバケ」の事を偽の脅威だと解っていましたが、息子は知るはずもありません。息子は自分の身を挺して、私を「その脅威」から守ろうとしていたのです。ものすごい恐怖を感じながら、勇気を振り絞って「その脅威」に立ち向かっていく姿はまさに、「命懸けで大事なものを守る男」だったのです。それを知った私は、反省と感動が入り乱れ、涙がこぼれました。 私は「家族を守る父親」と勘違いしていたのです。実は「家族を守り、家族に守られている父親」だったのです。恥ずかしい話ですが結婚して7年、やっと気づいた私なのでした。

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コメント: 2
  • #1

    いわした (日曜日, 13 6月 2010 22:53)

    いい話ですね。
    私は、逆に親に迷惑掛けっぱなしですけど
    いつかは親孝行できる娘になりたいです
    子供も色んなものを見て色々経験して
    成長しますもんね!

    子育て大変そうですけど、頑張ってください!!

  • #2

    山部です! (月曜日, 14 6月 2010 20:34)

    いわしたさん連続コメントありがとー!!
    とってもうれしいです!
    「親孝行」ってなんか気恥ずかしいですよね。
    親から見ると、我が子が「親孝行」って
    言葉を出しただけで感動しますよ!
    う~ん・・意味がうまく伝えられないけど、
    いわしたさんは、親孝行な人ってことです!

    子育てがんばりますよ~応援有難うございます!
    いわしたさんのまたのコメント宜しくです!!